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生まれつきの天才はいない、むしろ「究極の鍛錬」 ジョフ・コルヴァン

公開日: : 最終更新日:2016/06/28 おすすめ書籍, プロの仕事術, 書籍

生まれつきの天才はいない

すごい人を見た時に、いつも思う感情。この人と自分との違いって何だろうか?「才能」なのか「努力」なのか・・・。他の人の優れた点を「才能」「天才」なんだと思えば、その分、気は楽になる。でも、それでは自分の進歩にはつながらない。

一時期私が真剣に考えた点を深く深く掘り下げた名著があった。

まあ、結局のところは「死ぬ気で鍛錬しろ、プロになりたいんだったら!」ということに尽きるわけですが(それなのに一握りの人しか輝いていないという事実・・結局のところは練習量が足りてないとか、そう言う話だったらキツイですが、まあ、そのあたりはもっと掘り下げて納得のいくように書いてます)やらなきゃいけないことから逃げないように、気持ちを強められるわけです。

これ。

究極の鍛錬

究極の鍛錬 単行本 – 2010/4/30
ジョフ・コルヴァン (著), 米田 隆 (翻訳)

第1章 世界的な業績を上げる人たちの謎
第2章 才能は過大評価されている
第3章 頭はよくなければならないか
第4章 世界的な偉業を生み出す要因とは?
第5章 何が究極の鍛錬で何がそうではないのか
第6章 究極の鍛錬はどのように作用するのか
第7章 究極の鍛錬を日常に応用する
第8章 究極の鍛錬をビジネスに応用する
第9章 革命的なアイデアを生み出す
第10章 年齢と究極の鍛錬
第11章 情熱はどこからやってくるのか

マーカーをひいたら、本の各所がマーカーだらけになってしまうような、名言、統計、心理学の実験結果など多数あるわけですが、今回は達人の「知識」へのあくなきこだわりににしぼって、いくつか興味深い点をピックアップしてみますぞ。

知識にこそ、力の源泉がある。

ClavadaClavada / @alviseni

「とてつもない優位性にもかかわらず、なぜコンピュータは負けたり引き分けたにするのだろうか。答えは、人間はコンピュータが持っていないチェスの知識を持っているからだ。それは多くの異なる特定の状況の中で、名人がそれまでどのように駒を動かしてきたのか、それぞれの動かし方でおおよそどのような結果をもたらすのかといった、チェスに関する膨大な知識を持っていたのだ。研究者たちは幅広い分野の調査を通じ、達人の秘密がどこにあるかついに突き止めた。「どのような人工知能でも最も重要な要素は、知識である」と人工知能コンピュータに取り組んでいる3人の著名な科学者(ブルース・G・ブキャナン、ランデル・デイビス・エドワード・A・ファイゲンバウム)は記している。

「一般的な推論の方法で豊富な内容を持つプログラム(数学の論理力を持つものまである)も、特定の分野で乏しい知識しか持たなければ専門家レベルの仕事をするにはおとんの役に立たない」と記している。また3人の研究者は結論として次のように記している。

「知識にこそ、力の源泉がある。」
(P138-139)

以前研究者たちは、偉大な業績は知識にではなく、推論方法や推論能力などに依存すると考えていたという。チェスの場合、人間は一手を考えるのに15秒かかるが、機械は1秒間に数千手をはじき出すらしい。どう考えても機械の圧勝と思えるが、実際には機械は人間になかなか勝てない。ここで「知識」の重要性が際立ってくる。つまり人間の脳には、スーパーコンピューターよりもはるかに大量の「知識」が搭載されているということだ。

チェスの実験も色々あり、セミプロと達人を比べてみたこともあったようだが、判断力や先読みはほとんど変わらず、違いは圧倒的な「知識」だった。幅広い分野で、また、深い「知識」を持っている人の脳は、達人だけが持つ重要な一手を可能にする。

ビジネスの世界においての優劣は、下品な言い方だけど「稼ぎ」という形ではっきり出てくる。たとえば、私たちは、数十万、数百万を稼ぐという時点で「すごいな~」と思うけど、この世には「一億」「数百億」を稼ぐ社長だってたくさんいる。時流の流れにのる時代を読む力とか、人脈とか、コネとか、いろいろあるけれど、ある一定期間を超えて実績を上げ続けているひとに共通しているのは、圧倒的な「知識」(または知識欲)だ。これは否定できない事実だろう。行動力ももちろんなんですけどね。

インターネットビジネスの世界では「勉強ばかりしていても稼げないよ!」といわれることもある。ノウハウコレクターは馬鹿にされることもあるけれど、向学心のある人、学びたい人は、いつかスイッチが入れば、ぐんっと伸びる可能性がある人だと思っている。結局、知識は力になるのだ。

私はコンテンツメーカーとして生計を立てる時に、アウトプットするからこそ、インプットは欠かせないと判断した。だからこそ、知への投資は惜しまない覚悟だ。もっとも情報商材でも良いのだけれど、情報商材よりは書籍のほうが圧倒的に「濃い」情報へアクセスできるために、最近はもっぱらアマゾン、そして、趣味にブックオフめぐりという日々。

(関連記事)

「情報商材」より「本」のほうが圧倒的にコスパが高い理由を考えてみた。

情報にこそ価値がある

一日数冊ずつ本は読むのだけれど、速読術が必要だなぁとつくづく実感する。それなりの速読術(自分なりの)はあるけれど、もっともっと早く読みたいなと思いますもんね。もちろん、知識を増し加えるための活動は読書だけではないね、あらゆる方法を活用して、ある意味で貪欲に知識を吸収し続けたい。

これが私の楽しみで(休暇をとって温泉に行っても本を読んでいるし、山にキャンプに行ってもテントで本を読んでいるし)ほんと、一緒に行く人には迷惑な話だと思う。

ほんとすみません。

専門分野で知識を深めることを目標にする。

readingreading / Magdalena Roeseler

「しかし、分野固有の知識が決定的に重要であることを考えると、知識獲得にぞんざいな方法とることがどうしても納得できない。

その分野固有の知識を仕事から副産物的に得るのではなく、直接得ることを目的とすると、どれほどの違いが生まれるか想像してみればいい。もし自分の携わっている事業で専門家になる目標立てたら、今はしていないあらゆる種類のことをすぐにでも始めるようになるだろう。事業の歴史を調べ、現時点でこの事業に関する主要な専門家を見つけ、読めるものは手当たり次第に読み、新しい観点教えてくれる組織の内外の人たちにインタビューし、カギとなる統計やトレンドを追う。打つべき手は、正確にはビジネスにもよるが、こうしたことを通じて傍目にも見違えるほど専門分野で知識を深め、しかもおそらくはかなり短期間で深めることができるようになる。時間とともにそのような知識によって、他者を圧倒するようになることだろう。そして、想像以上にチャンスが広がる。
」(P174)

自分が身につけたい技術が仕事上のものである場合、とにかく仕事に精を出していれば自動的にスキルは上がっていく・・・そう思える。けど、それは間違い。知識は能動的に取りに行かねばならない。とくに専門家になるためには、必死で知識の総量を増やさなければならない。

そのため(知識のインプット)の時間も取り分ける必要があるということだ。

これは意識の差が大きく出てくるポイントだと思う。結局、専門技術を身につけるには、その仕事自体にも相当の時間や努力を割かねばならない。たとえば、サイト作成を仕事にしたいと思えば1日10時間以上働くのは普通だろうけれど・・・(汗)、それに加えて、一定の時間を「学ぶ」ためにあてなければならないということ。HTMLを勉強したり、CSSを勉強したり、デザインを学んだり・・。集中的な努力を払ってはじめて、達人の位置へ一歩近づく。

以前、私がコンサルを受けていた、ある方は「私は無意味な勉強はしない!」と公言していたけれど(それは、私が何でも「書籍を買って勉強します!」という口癖に対する戒めだったけど)彼は、確かに外注を使ってほとんどの仕事を組み立てて、自分では一切、端々の知識は得ていなかったけれど、経営やマーケティング、資金の運用に関しては誰よりも学んでおり、知識も豊富だった。

結局、自分が「どの分野」の専門家になりたいのか、ということと関係するわけですよね。私は、今はHTMLやCSSを学んだりするよりもっと価値のある(自分にとって)ことがあると思っているので、テンプレートも遠慮なく買うし、必要があれば外注にお金をお支払いします。

ただ、自分が極めたいと思う分野に関してはお勉強も妥協はできないとうわけだ。

(関連記事)

「本当にやるべきこと」、自分のゴールを定める意味

自分の情熱を図る指標

1週間は168時間しかないわけで、その中の何時間を仕事にあて、睡眠に充て、飲食に充て、そして、インプット(知識の獲得)のために充てられるかは真剣に考えてみなくてはならない・・・。1日24時間というのは短い気がしますねぇ・・・。

十年の沈黙

ひよこひよこ / SigNote Cloud

「作曲を始めて最初の十年やそこらの間は、こうした傑作も外部の人間が注目するものはほとんど一切何も生み出してはいなかった。ヘイズ教授は、この長くどうしても必要になってしまう期間を「 10年の沈黙」と名付けている。何か価値のあるものを生み出すにはこの10年の沈黙がどうしても必要となる。

・・・・

しかし、ガードナー教授はこの調査を要約して次のように記している。「この調査を通じ、10年ルールが実際にあることに驚かされた。 4歳で始めれば十代でピカソのように巨匠と言われるようになるかもしれない。思春期の後半になってようやく活動始めたストラヴィンスキーのような作曲家やマーサ・グラハムのような舞踏家は20代の終わりになるまで頭角を現す事はなかった

」(P215)

多くの年代から活躍した音楽家を76人選び、いつ最初に注目される作品を、傑作を生み出したかを研究した人がいるようだ(面白い研究やな~)。結果として「十年の沈黙」という期間があることが発見された。画家や詩人という別分野でもそのようだ。66人の詩人を調査したところ、55人は十年以上のキャリアの後に、優れた作品をリリースしたという。面白いことにビートルズもそうだという。

ある分野に特化して一万時間練習し続けるという「一万時間ルール」は聞いたことがあったけれど、これに加えて、さらにハードルが高そうな「10年ルール」だ。成功は一日ではないことは分かるものの、10年は長い。今から10年前を考えると、もう今とは思考も嗜好も志向も全く別人のそれだ。打ち込んできたものが芽を出し始めるまでには、なんと長き時が必要なのか。

私が、インターネットでのビジネスを志したのが2006年だから、この分野での成功?まで、まだあと2年もあるというわけか。何に打ち込んできたというわけでもないから、そもそも芽が出ない可能性もある。なんとも世界はとにかく厳しい。

(関連記事)

(レビュー)楽して稼げるわけがない!「ボクと9つのネット起業法」

コンテンツ販売、コンテンツメーカーという道を見出すための、私の旅路を少しでもご覧いただけます。それは、それで長く辛い道のりではありましたがねぇ。それでも、まだまだ・・だなんて・・(ため息)。道のりは遠いなぁ。

人間が、能力をフルで発揮できるまでの期間と、人間の寿命を比べると、それはそれは短すぎる・・・とても辛いですな。一千年くらいあれば、ある分野で十分に、可能性を発揮することだってできるだろうに。まず、自分の分野を見極めるまでに30年以上はかかってしまうわけだから、そう思うと輝けるのは人生の中盤から後半、そしてすぐ寿命がきてしまう。ちょっと虚無的になってしまうわけだけど(汗)

気付いた今こそ始める時ですぞ。がんばりましょう、諸君。

特定の専門分野で究極の鍛錬を10年し続ける

もうポイントは一言で要約できる。究極の鍛錬の要素は、

1.実績向上のために特別に考案されている
2.何度も繰り返すことができる
3.結果へのフィードバックが継続的にある
4.弱点を絞り込み、集中して努力することが求められるので精神的につらい
5.けっしておもしろくはない訓練内容

厳しいなぁ。これですもん。ほとんどの人がプロにはなれないわけだ。そして、結局、なにか一つの分野に絞らなければならないんだから。

自分探しをいつまでもやっている暇はないぞ~。


究極の鍛錬

究極の鍛錬を読んだ感想動画も上がってますね。

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