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壮大にボッタクリにあう方法「アジア・イスラムのお金がなくても人生を楽しむ方法「ハビビな人々」」中山茂大

公開日: : 最終更新日:2014/09/02 エッセイ, 書籍

壮大にボッタクリの被害に遭い続ける旅人の考察

Street Vendors, EcuadorStreet Vendors, Ecuador / A.Davey

著者は世界中を旅人として回りながら
ボッタクリに遭い続ける・・その壮絶さは
舌を巻くほどだ。

ハビビな人々―アジア、イスラムの「お金がなくても人生を楽しむ」方法 単行本 – 2010/2/1
中山 茂大 (著)

自殺する前に読んでほしい!と前書きにあるけれど、
確かに・・日本人はちょっとナイーブ過ぎるのかもしれないと思った。
お気楽に人生を過ごす方法!という感じのタイトルだけど、
実際には著者が経験したボッタクリ日記のような面白い本だw

純粋に旅をしている気分で楽しかった。

ハビビとは・・

アジア・イスラム圏の「ボッタクリ」を理解するためには
「ハビビ」を理解することが欠かせないらしい。

このような彼らの「ボッタクリ気質」は、一方で彼らの「身内意識」に起因すると言う分析も成り立つかもしれない。「イスラム教徒の商人にとっては、自分の身内や友人、知人たちに売るのと同じ値段で、見ず知らずの異国人に品物を売り渡すことは、身内や友人への裏切り行為になってしまうのである。そういう発想法から、掛け値をするというより、外国人には高く売らざるをえなくなってしまうのだ』(イズラムからの発想・大島直政・講談社現代新書)

「ハビビ」とは、アラビア語で恋人や友人など「最愛の人」「仲のいい関係」といった親しい間柄をさす言葉である。「ハビビ」であることと、そうでないことの間には、雲泥の差が出てくる。(P105-106)

紹介されているエピソードの中で、
あまりに堂々とし過ぎて笑っちゃったものを2つ。

エジプトの飲食店での店主もどき

エジプトでのどがからからになった著者が入った店で
店主らしき人が「何を飲むか」と聞いたので、
炭酸飲料を頼むと、お金を受け取って、店の奥にいた
老人と何やらゴソゴソしてからジュースを手渡して
なぜかお金をポケットに入れてから去って行った・・

なんと、店主だと思ったのは単に?そこにいたエジプト人で
言葉が分からないのをいいことに、
その店の本当の炭酸飲料の価格よりはるかに高い金額を言い
お店の奥の本当の店員との「仲介」をし、
手数料をあっさり受け取って去っていったというオチ。

なんという大胆な!と失笑を禁じえない。
まあ、仲介役を務めてくれたのだから手数料をとるのは
しょうがないかもしれないが(苦笑)
この感覚は日本人には無いかもしれない・・。

列車出発直前のマクドナルド店員もどき

だいたい定価のある店なんてほとんど無いから、
ちゃんと定価のあるマック(フランチャイズ)は安心かと思いきや・・・
という笑えるエピソード。

列車出発間際に、注文をそこまで取りに来てくれたマックの店員。
ビッグマックを注文すると、発車間際にそれを届けてくれたのだが、
あけてみると普通のマックで、
なんだ!注文を間違えやがってと思ったけれど、
よくよく考えてみると、あの店員・・・、実はマックの店員ではなく

マックの店員の恰好をした「一般人」で
差額をかすめ取っていったボッタクリの話・・。

一般人がマックの店員の恰好をしているというのが面白いw
代行手数料を請求されたということかもしれないけど。
これは明らかに騙す意図があるからアウトですよね

まあ、よくもここまで考えるな~
(またはやっちゃうよな~)という率直な感想。

とりわけ面白かった2つのエピソードを紹介したけど
あふれんばかりにボッタクリエピソードが満載なので
全然ネタバレになってないので大丈夫。

まだまだあるから。

んで、このブログはビジネス系ブログなのだけど、
なぜ、この書籍を紹介したかというと、
ある意味でネットビジネスに関する気付きがあったからで・・

ボッタクリビジネスは世界の標準・・

インターネットでのビジネスでは、情報商材や高額塾や
明らかにボッタクリと言われるようなものが多いけれど
世界のボッタクリ常識から言うと、たいしたことは無い(笑

完全に騙されるほうが悪いよね、

というレベルなんだ。

定価があって、
店員が恭しくサービスしてくれて

そんな世界(日本)のほうが「特殊」だというのを感じるわけ。
(誰にも公平に接しようとする「公平」さは、
日本のサービス業ならではなんじゃないだろうか。)

著者の中山さんが指摘するように、ボッタクリが・・

「ハビビ」の意識に端を発しているとすれば・・・

人間社会のどこにでもみられる普遍的な行為なわけですよね。
自分の友達以外からは、
できる限りぼったくってやろうという。

仲間を大切にする気持ちは、
裏返すと仲間以外はメシの種としてみるという。
(極端にいえばですが)

ネットビジネス業界では明らかな「ハビビ」がみられますよね。

一度仲間に入ってしまえば
(たとえば稼ぐ系のグループに所属すれば)
情報商材はいくらでも無料で手にできるし、
互いに紹介しあって煽りまくれば、
グループ内では儲かる人が増えるし・・・。

そういうツール塾ありましたね、以前。

これは不健全だ!とか、
こんなんで良いのか!って感じるのは
外部の人(ハビビに認められない人)だけで、

内部では実に公平に?
WIN-WINの関係が成り立っているという・・。

損をしないためには、
ハビビを理解し、内部に入り込むことですね(涙)

むろん、

それはそれでヒジョ~に面倒な関係なわけで
日本のムラとかご近所づきあいもそういう
「うっとうしさ」があったわけで

どっちがいいのか?っていうと難しいっすな。

ボッタクラナイ・ハビビという理想

私は見ての通りですが、良い人(いいひと)ですのでw
誰にでも、できる限り良いサービスをしてあげたいと
考える傾向にあります。

以前、経営していた文房具屋さんのモットーは

「お客さんがお友達、お友達がお客様」

です。まさに、反ハビビ。

ところが、

みんなに公平にしようと思うと・・・

・結局は「ごひいき」さんを大切にできなくなってしまう。
・悪意のある人に利用されるだけ利用されてしまう。

こんな問題も頻出するようになるわけです。

たとえば、クーポン券と引き換えに、
ボールペンプレゼントという企画をやっていましたが
家族の名前とか、嘘の名前とかクーポンを書きまくって
不正をする人とかがやっぱり一定数いるわけですよね。

その結果、購入者さんだけにサービスしよう・・・とか
結局は発想が「ハビビ」になってくるわけです。

あっちが「ハビビ」だから

これはしょうがないことなのかもしれませんけど。

で、

やっぱりたどり着いた一つの真理は

「ボッタクラナイ・ハビビ」

どうしても「ハビビ」ってのは必要だし、
それが全く無いというのは、
誰をも大切にしていないということと同義だから。

ハビビじゃない人からボッタクラナイということ。
むしろ、ハビビに大切なサービスを売る。

アジア・イスラム圏やネットビジネス起業家のような
下品なボッタクリは絶対にしない。

ただハビビは大切にする。そしてハビビに提供する
サービスでつつましく生きていく。
そもそも、ハビビじゃない人に大切なサービスを
売らないようにする・・

結局は、その発想は

「一見さんお断り」

にたどり着くかな・・。って感じです。

結局のところは、
日本文化にもハビビはありましたね。

「一見さんお断り」の意図はなんなんですか?
(Yahoo!知恵袋)

なぜなにマーケティング倶楽部もハビビ化しましたw
安価でもOKですが、
弊社コンテンツを購入いただいた方だけが
入会できるようになっています。

それが言いたかっただけw

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