*

広告屋とコンテンツメーカーとの「違い」と「誇り」

公開日: : コンテンツメーカー

アフィリエイターは「広告屋」

決して揶揄するわけではないけれど、アフィリエイターは「広告屋」だ。だから「コンテンツメーカー」とは違う。サイトを作って集客したり、アクセスをキャッシュに変えたりする努力に関しては、ほとんど同じ仕事だけれど、広告屋には広告屋の流儀が、コンテンツメーカーにはコンテンツメーカーの流儀がある。その差は大きい。

*コンテンツメーカーというのはあくまで私の定義です。

>私が最後に辿り着いた「コンテンツメーカー」という立ち位置

この単純な事実に気がつくまでは、かなりの時間やお金を無駄にしたと思う。なぜ、アフィリエイターとして、自分に成果が出せないのかがわからず悶々とした日々を過ごした。ずいぶん、アフィリエイト教材も購入したりした。自分の立ち位置がわからなければ、今の自分に必要なものも分からない。

だから今はスッキリしている。

広告屋の流儀はコンテンツメーカーとのそれとは違う

広告屋は、お金を払ってくれる広告主を見つけ出し用意された商品を「広告」するのが仕事。だから、

広告屋には、広告主の存在が不可欠だ。お金を払ってくれる広告主の存在があって初めて、広告業が成り立つ。

それで、アフィリエイターの扱っている広告・そしてサイトというのは、他のサイトとの差別化が難しい。なんでも好きなテーマを扱って良いのではなく、現在市場的に受け入れられているもの、多くのお金が流れているジャンル(広告)しか扱うことができないから。しかも、本当に稼げると言われるジャンルは固定されている。

広告費をかけない広告主の商品は扱われない

私は、少しだけ「健康産業」にいたので、この業界の歪みを知るものだけれど、本当に良い商品(ここでいう良いというのは安価で、誰の手にも入って、効果のある商品)は、あまり広告費をバンバンかけない傾向にある。っていうかかけられない、広告費をかければかけるほど、それは製品にも上乗せされていくので、勢いブランド化して、無意味に価値が釣り上げられてしまう。派手さや豪華さが無くても堅実な商品を扱いたいと思うのに、広告主がそこにいなければ(または高い広告料を支払わなければ)広告屋は全くその商品に興味を持たない。

お金で市場の動向が買われているというのをまざまざと感じる現実だ。

現実なので、良いも悪いも無いのだけれど。それで、アフィリエイター(広告屋)っていうのは、良いも悪いも、この市場の波にすっかり乗らなければならないってこと。自分が本気で良いと思う商品を扱いたい!とか、こだわりがある!という人には、率直に言って、本業レベルでのアフィリエイトは向かない。市場はそんなことを求めていない、広告屋に。

こだわりはいらない、売れるものを売る

これは文房具屋の店舗時代から、とっても迷いを感じた部分だったけれど(仕入れを担当したので)。売れる商品というのは、広告費を抜群にかけている商品だ、これは間違いない。CMをバンバン流したり、芸能人とタイアップしたり、キャンペーンを組んだり、こういうメーカーの商品は飛ぶように売れる。質が良いとか悪いとか関係なく。また、それが他社のあからまさまなパクリでも。

IMGP6799

ここで、うちの店には、こだわりしかおかない!というべきかどうか迷った(現実はそういうわけにはいかなかったけど)。結果として、キャンペーンを組んでいる派手な商品ばかりが店頭に並んで、地味だけど実力のある商品とか、ずっと使っても壊れない優秀な商品とかはすっかり陰を潜めてしまった。でも、それでいいんだ(と言い聞かせたので、自己矛盾を感じた)。

アフィリエイトサイトに関しても、必要なのは市場が何を求めているか(受け入れられるか)というセンスだけで、商品の善し悪しは関係がない。多くの場合、それは金で支配されている市場だ。そこに、私個人としては、アフィリエイトの苦しさがあると思っている。

お客様は「広告主」

私は店舗経営時代から、商売に関する自分なりの定義を持っていた。

商売=SHOWビジネス

お客様に満足の行くショーを見てもらい、その対価としてキャッシュをいただく。これが商売の基本原則だと思っているのだけれど、アフィリエイトの場合は、その原則がなかなかはまらない。これは、広告屋にとって・・・

お客様にあたるのが、最終的に商品やサービスを購入するエンドユーザーではなくて、広告主にあたるからだろうけれど。

本当に価値のあるもの(あると自分が思うもの)をアピールする自由は無い。例えば、実例を出すとアレなんだけれど・・酵素ダイエット系の広告というのが一時期とっても流行っていた。

kousodayon

アフィリエイト市場でも、広告主がたくさんあって、一本成約すると数千円という報酬に結びついた、でも真剣に「酵素」について調べだすと気持ちのなえるような事実がある。例えば、こんな記事をしっかり読み込んで見よう。

>騙されるな! 酵素ダイエットの罠

>なぜ多くの人が「酵素栄養学」に惑わされるのか、やっと理解できました!!

エンドユーザーのことをひたすら考えて、私がサイトを作るなら、酵素ダイエット飲料は「それほど効果が無いかも・・」と本音を書きたいところだけど、それはアフィリサイトとしては厳禁だ。当然のこと、お客様はエンドユーザーではなく、広告主だから。

私がアフィリエイトに挫折した理由の一つはここにある。

コンテンツメーカーの流儀

コンテンツメーカーの流儀は「私にとって(満足の行く)良いコンテンツ」を提供すること。これに尽きる。単なる自己満足的な意味ではなく。コンテンツを作成するというのは、教育の側面がある。誰かに何かをさせる(行動を促す)目的で、コンテンツを作るのだろうから、そのコンテンツがまずは、自分を納得させていること、これは私の中で明快な基準だ。

だから、酵素ダイエットのサイトは作り始めたものの、作り終えられなかった・・。

(注記)

価値観は受け手によって様々。そういうセリフを聴くことは多い。「自分にとって価値がないなと思うものでも、他の誰かにとって価値があればそれで良いのではないか」「価値があると思う人に届ければそれで良いのではないか」それも一理あると思う。「酵素ダイエット 安く買いたい」→こういうニーズを持っている人に、「一番安い酵素ダイエット商品」を教えるサイトを作るのは正しい気がする。

ただ、自分が納得できなくてはイカン。自分が、これは正しくて推す価値があると思えないものを、お金のために推すことは出来ない。私は「私のコンテンツ」に誇りを持つからだ。ちょっと傲慢なようだけれど、私は友達に真面目な顔して話すことができないようなコンテンツなんて作るべきではないと思っている。

「私」の存在は、これからもっと重要になる

市場で派手に宣伝されている商品・サービスが必ずしも良質なものではない!ということは、誰もが気がついている。口コミを探すと、露骨なアフィリエイトサイトだらけ、ランキングも報酬額の順番になっている。「だれか、本当のことを教えてくれ~(本音でレビューしてくれ)」という気持ちになる。

そこで、重要になるのは「誰が」作ったコンテンツかという視点だ。

・この人のいうことなら間違いないとか、
・この人なら偏っているけど本音には違いないとか、

そういう信頼感。それが一層重要になる。1億総ステマ時代だからこそ、信頼性のあるコンテンツメーカーとしての評判を得ることで、それは長い目の「商売」にもつながる(はず?)。

コンテンツメーカーの理想と現実

と言いつつ、コンテンツメーカーとしてのお仕事は甘くはない。広告主不在でサイトを作成してもキャッシュポイントをうまく作れなければ、単なるボランティアだ(ボランティアでもいいけど、いや、だめか)。市場はお金で動いているから、市場に逆らうようなことをしても、基本的には干されるだけ。大きな意味で、干される。それは十分承知だ、これが現実。

ただ、個人が遠慮なく、ニッチなジャンルで自分のコンテンツを作成できる時代、アクセスさえあれば、キャッシュポイントを創りだすのは必ずしも「不可能」ではない。

>コンテンツメーカー5つのキャッシュポイント

私にとってもこのプロジェクトは走りだしたばかりだし、うまく行っているサイトも、まだ数えるほどだ。だからこそ、チャレンジしたい。たとえ、うまく行かなくても(経済的にね)後悔はしないことだけは、間違いないから。

(追記)

この記事を書く上で、こちらのブログ記事もとても参考になりました。
コピーライターと、ルポライターという違いでも語れますね。
(私はアフィリエイターとコンテンツメーカーを比較しましたが)

僕の場合、通販の商品コピーを書くとき、コピーライターではなく
ルポライターになったつもりで仕事を進めます。すると、何が変わるか?

たとえば 、

コピーライターは、「インパクト」を追い求める。
ルポライターは、「真実」を追い求める。
コピーライターは、「資料」で情報を集める。
ルポライターは、「取材」で情報を集める。
コピーライターは、デメリットを「書きたくない」
ルポライターは、デメリットも「書く」

広告のコトバが、どんどん弱くなっている。

PR

関連記事

無から有は出てこない、つまり「ノウハウ」の作り方。

無から有は出てこない、つまり「ノウハウ」の作り方。

自分にはノウハウが無い・・・悩み なぜなにマーケティング倶楽部では、コンテンツメーカー(最終形

記事を読む

コンテンツメーカーの5つのキャッシュポイント

コンテンツメーカーの5つのキャッシュポイント

キャッシュポイントをどのように作るか コンテンツメーカーとしてのサイト作りの場合、アフィリ

記事を読む

オリジナルのコンテンツ大量に生み出していくための読書術

オリジナルのコンテンツ大量に生み出していくための読書術

稀代のコンテンツメーカーといえば、齋藤孝氏です。 私は、彼の著作が大好きで、かなりの数

記事を読む

ジャーナリストの姿勢に学ぶコンテンツ作りに開眼

ジャーナリストの姿勢に学ぶコンテンツ作りに開眼

ジャーナリストにコンテンツ作りを学ぼう Journalist Klaus Pokatzky /

記事を読む

アフィリエイトの泣き所、お金の匂いがするところにある「偽善」と「危険」

アフィリエイトの泣き所、お金の匂いがするところにある「偽善」と「危険」

お金の力に屈したくない 私がアフィリエイターでは無く、コンテンツメーカーを名乗っているのは、お

記事を読む

「ノウハウ」を生み出せるジャンルを選ぼう。

「ノウハウ」を生み出せるジャンルを選ぼう。

アフィリエイトの場合は、広告があるかどうかがジャンル選定の基準です。もっといえば、高報酬、承認率、安

記事を読む

スポンサー(広告主)に媚びないことと「売文」

スポンサー(広告主)に媚びないことと「売文」

スポンサー(広告主)は誰より大事 芸能界も商業界も基本的にはお金の力で動いています。これは本当

記事を読む

「自分なりのポジショニング」から価値あるコンテンツは無限に生み出せる

「自分なりのポジショニング」から価値あるコンテンツは無限に生み出せる

「自分なりのポジショニング」は貴重 バッターボックスは真横から撮るのが無難だし、あんまり技術な

記事を読む

ウェブ上には一次情報以外必要ない。

ウェブ上には一次情報以外必要ない。

常々思うことですが、ウェブ上には二次情報、三次情報が多すぎます。 伝言ゲームのように、ほかの誰かが

記事を読む

コンテンツ作成における「モチベーション」を上げるたった2つの方法(選択理論に学ぶ思考法)

コンテンツ作成における「モチベーション」を上げるたった2つの方法(選択理論に学ぶ思考法)

モチベーションが上がらないので仕事が出来ない人々 まず、はじめに、この記事においては、モチベー

記事を読む

PR

PR

2016-07-11 17-05-32
ブログ引っ越しのお知らせ

このブログは現在更新しておりません。引っ越し先は下記のブログに

(書評)ワン・シング 一点集中がもたらす驚きの効果 ゲアリー・ケラー (著), ジェイ・パパザン (著), 門田 美鈴 (翻訳)
(書評)ワン・シング 一点集中がもたらす驚きの効果 ゲアリー・ケラー (著), ジェイ・パパザン (著), 門田 美鈴 (翻訳)

送料無料/ワン・シング 一点集中がもたらす驚きの効果/ゲアリー・ケラー

2016-07-11 16-36-58
(書評)アナタはなぜチェックリストを使わないのか?【ミスを最大限に減らしベストの決断力を持つ!】 アトゥール ガワンデ (著), 吉田 竜 (翻訳)

ミスをしたくないならチェックリストを使おう 素晴らしい本

【書評】ツイッターで学んだいちばん大切なこと――共同創業者の「つぶやき」 ビズ・ストーン
【書評】ツイッターで学んだいちばん大切なこと――共同創業者の「つぶやき」 ビズ・ストーン

暴露話も、成功本も、どの視点から語るかでだいぶ印象がことなるも

お墓に入りたくない!散骨という選択肢。変わる価値観。
お墓に入りたくない!散骨という選択肢。変わる価値観。

自分の死後、骨をどうしようか、ってのは確かに考えます。そんな中、ひとつ

→もっと見る



  • WEBライターのヨシ・ノリハラです。日々コンテンツを作ったり、本を読んだりしています。

(書評)ワン・シング 一点集中がもたらす驚きの効果 ゲアリー・ケラー (著), ジェイ・パパザン (著), 門田 美鈴 (翻訳)
(書評)ワン・シング 一点集中がもたらす驚きの効果 ゲアリー・ケラー (著), ジェイ・パパザン (著), 門田 美鈴 (翻訳)

送料無料/ワン・シング 一点集中がもたらす驚きの効果/ゲアリー・ケラー

2016-07-11 16-36-58
(書評)アナタはなぜチェックリストを使わないのか?【ミスを最大限に減らしベストの決断力を持つ!】 アトゥール ガワンデ (著), 吉田 竜 (翻訳)

ミスをしたくないならチェックリストを使おう 素晴らしい本

2016-07-11 17-05-32
ブログ引っ越しのお知らせ

このブログは現在更新しておりません。引っ越し先は下記のブログに

【書評】ツイッターで学んだいちばん大切なこと――共同創業者の「つぶやき」 ビズ・ストーン
【書評】ツイッターで学んだいちばん大切なこと――共同創業者の「つぶやき」 ビズ・ストーン

暴露話も、成功本も、どの視点から語るかでだいぶ印象がことなるも

お墓に入りたくない!散骨という選択肢。変わる価値観。
お墓に入りたくない!散骨という選択肢。変わる価値観。

自分の死後、骨をどうしようか、ってのは確かに考えます。そんな中、ひとつ

2016-06-29 18-09-16
葬式不要論への反論「葬式は必要!」を読みました

葬式は要らない!への反論 終活本は、時々、読みます。死につい

PAGE TOP ↑