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池上彰の分かりやすさの秘密「わかりやすく〈伝える〉技術 」

公開日: : プロの仕事術, 書籍

池上彰の分かりやすさの秘密


わかりやすく〈伝える〉技術 (講談社現代新書)

池上彰さんは、週刊こどもニュースのお父さん役を11年されたそうです。私は、見ていなかったのですが、友人から「週刊こどもニュースってかなり面白いよ」というのは、ずっと聞いていました。大人なのに、子供向けの番組見てるんだ・・って思ってましたけど、その後、徐々に池上さんが有名になってきまして、ようやく友人の言っていることがわかりました。

子供に難解なニュースを解説できるわかりやすさの秘密、エッセンス、小ネタ、ノウハウをこの本からいくつかご紹介します(自分がやってみよ~と思い立ったもの限定)。

相手に「地図」を渡す

「私は、わかりやすい説明とは、相手に「地図」を渡すようなものだと考えています。説明のための「地図」。それを放送業界では「リード」と呼んでいます。・・・あらかじめ、「いまからこういう話をしますよ」と聞き手にリードを伝えることを、私は「話の地図を渡す」と呼んでいます。「きょうはここから出発して、ここまで行く」という地図を渡し、「そのルートをいまから説明します」という形をとることで、わかりやすい説明になります。(P18)」

放送の場合は、最後まで話せず(時間切れ)終わることがありますが、最初にリードをしっかり伝えておけば、肝心なことは伝えられるようです。これが報道のルールのようです。

接続詞を使わない短文のメリット

「接続詞はつけずに短い文をポンポンと並べたほうが、リズムもいいし、わかりやすくなる、ということにも気づきました。論理的に流れていれば、接続詞はいらないのです。逆にいえば、接続詞を多用している文章は、実は論理的ではない文を、接続詞で無理やりつないでいることが多いのではないでしょうか。・・・自分に対して、「接続詞をなるべく使わないように」という制約を課すことで、結果的に、論理的な文章を書けるようになりました(と思っているのですが)。(P62-63)」

~~~が、~~~が、「が」を使わないようにと忠告されたことがあったことを思い出しました。長文になればなるほど、意味をつかむのが難しくなります。短い文で小気味の良いリズムを作っていきたいですね。ウェブサイトの文章でも短文を目指してみます。

ポイントは3つに絞る

「すべてを三の単位で積み上げて考えてみましょう。大きな3つのテーマについて30分ずつ話す。その30分の大きなテーマを説明するために、それぞれ小見出しを3つたて、10分ずつ話していく。すべてを3つにわけて整理していくと、聞き手にもわかりやすくなりますし、話もしやすくなります。物事の分析ですと、過去、現在、将来という三段階の時間経過に分けることもできますし、現状、反省、改善点という提案の方法もあります。いずれも3つに分けると、ポイントが絞りやすいのです。不思議なものですね。(P154)」

これは、齊藤孝さんの本でも学びましたが、不思議と「3」でまとめると、理解しやすくなります。私も、書評の際には、3つ引用する箇所を決め、ブログでは3つ筋を決め、といたるところで、「3」を使ってました。

「週刊実話」か「習慣実は」

「実は・・・」という表現も、使われ始めた頃はなかなか効果的だったでしょうが、乱用は品位を落とします。「実は」というのが習慣になってしまっている。これを私は「週刊実話」ならぬ「習慣実は」と呼んでいます。ありきたりな表現は避けましょう。(P180)」

やってる、これ、実は(笑)。

「隠れマジックワード」を効果的に使う

「相手に自分が体験したことを面白く伝えたい、自分の気持ちをわかってほしい。そんなとき。まず「ねえ、ねえ、大変」という言葉から始まる文章を考えましょう。文章ができあがったら、冒頭の「ねえ、ねえ、大変」という言葉を削除してしまいます。そうすると、勢いのある説得力のある文章がつくれます。実際には隠れてしまうので「隠れマジックワード」なのです。(P182)」

プレゼンをする際には、本題の前に「どうしても報告したいことがあるのですが」というひと言をつけて、それを消してしまうと、伝えたいことを最初にズバッと言えるスリムなお話になるとか。隠れマジックワードという発想は新しかったです。

まとめ


わかりやすく〈伝える〉技術 (講談社現代新書)

池上さんの「わかりやすさ」が、記者時代に鍛えられていたということを知りました。なんだかんだで、新聞社、テレビ局、大手マスメディアは情報を扱うプロです。学ぶところが多いです。新聞記者、ジャーナリストの本を何冊も読んでまして、そう思いましたけど。もちろん、ただ、その環境に身をおくだけではなく、相手の気持ちになって(情報を受ける側)考えぬいた池上さんの努力の賜物でもあります。

「とことん考えて詰めていくように努力することです。「自分はこれからこういうことを言いたい。もしひと言でいうと、どう言えるだろうか、要するにどういうことだろう」と考えぬくのです。(P189)」

わかりやすい話とは、結局のところ、受け手のことをどれだけ考える力があるのか?ということです。想像力とか、思いやりとかも関係してくるのかもしれませんね。わかりやすい話をする人に気持ち、引きつけられるのもそういう理由なのかも。

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