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自分の「決め球」を見つける(偉人たちのブレイクスルー勉強術)

公開日: : プロの仕事術

齋藤孝さんは、偉人伝(成功した人の自叙伝)を読むのが趣味ということですが、偉業を成し遂げた人の仕事術からはなにがしか学べるものです。私も大好きですが、今回、齋藤孝さんがまとめられた仕事術(勉強術と銘打っていますが、仕事術として読んでもOK)の集大成のような本を見つけましたので読んでみました。


偉人たちのブレイクスルー勉強術―ドラッカーから村上春樹まで (文春文庫)

自己啓発されましたので、おすすめです。 私が刺さった点などいくつかご紹介します。

自分の「決め球」を見つける

「自分にはどういう攻め手があるのか?自分の戦い方のスタイルを決めるために磨くべき武器は何なのかを考える必要があります。やり方はいろいろあります。その中で、「自分はこれでいくんだ」という「決め球」を確立する。徹底してその研鑽を積んだ人に、女神は微笑んでくれる。」(P19)

「自分の決め球と戦術を持つということは、「勝利の法則」をゲットしたも同然なのです。・・・では自分の攻め手になるものをどうやって見つけたらいいのか。子どもの頃から自分はどうやって勉強してきたかを考えてみましょう。自分の方法論のクセ、行動パターン,思考傾向などを振り返ってみるのです。」(P20)

偉人たちの勉強法をまとめてみると意外なくらいみな違いがあります。本当に人それぞれであることが分かります。ということは、それでいいのだということです。みな、自分だけのノウハウ、オリジナルを作り上げてきたからこそ、後の時代に残る仕事を成し遂げてきたのでしょう。自分には自分だけの強みを発揮できるノウハウがある(作れる)というのは、やる気になります。

私の場合だと、確実に「本」です。小学生の時から、毎日図書室に通って世界名作文学を読んでいました。マンガよりも文章のほうが圧倒的に好きでした。大人になってからも、毎日本を読んでいます(今も)、中学生の頃に一時期ゲームを買ってしまい2年ほど本から離れたことがありますが、もっとも悔やまれるべき時でした。数年前までは、ネット古本屋をやっているほど、本好きでした。

ここにこそ、私の強みがあります。苦労しなくても本はサクサク読み続けられるわけです。では、これを何らかの仕方で、勉強・仕事に活かせないかということです。 誰しもある、自分の強みを見つければ、もっとも自分のスキルを活かせる仕事ができるはずです。

決め球となる「活動」を限定する

「ゲーテにしても、つとめて多面的な洞察を得ようと努めたが、活動面では、ただ1つのことに自分を限定した。唯一の技術だけに打ち込み、しかも大家にふさわしくなるまでに打ち込んできた。すなわち、ドイツ語で書くという技術である。彼が表現した素材が、多面的な性質をもっていたということはまた別の問題である。」(エッカーマンとの対話) 「自分の専門領域への知識を深め、洞察を鋭くするためには、世界を狭く制限してはいけない。自分の専門に欠くことのできない知識を制限したり、一方的な見方に陥ることを警戒し無くてはならない。しかし、一人の人間としての「活動」のためには、他者と一線を画すべく自分を限定する技術をみにつける必要があるのです。」(P102)

ゲーテの表現活動に学ぶ点があります。ゲーテは幅広い文学や芸術を楽しみましたが、自身の創作活動はひたすらに、ドイツ語のライティングでした。これがゲーテの強みを作ったわけです。幅広く自分にインプットし、それをひたすら吸収し消化し、自分の根にするわけですが、実際にそれを活かす道は限定すること。結果としてゲーテは現代ドイツ語の基礎を作ったと言われています。

これが狂っちゃうからうまくいかないんだなと思いました。歴史に名を残す人はゼネラリストよりスペシャリストのほうが多いわけです。あらゆることをそつなくできるより、ひとつのところに突き抜けるほどの技術を持っている人のほうが重宝されます。ある分野では。その秘訣は、アウトプットの軸をぶらさないことです。

私の場合ですと、仕事の大半は、ライターとして請け負って記事を書いたり、空いた時間は好きなサイトを作ったりしているわけですが、本当はやったほうが良いことがたくさんあります。いろいろ手を出せば器用貧乏になってしまいます。 この分野だけは誰にも負けないと思えるもの、それを徹底的に深めることでしょうか。成功のコツが分かる気がします。

まとめ

さすが、齋藤孝さんと思えるような引用術、悪く言うと、他人のふんどしを借りながら見事な本を作り出しています。とてもワクワクしながら一気に読みました。著者の引用術は過去に、しっかりレビューしましたが、このスキルが「技」になてているからこそ、多作してもその質が落ちないのでしょう。


偉人たちのブレイクスルー勉強術―ドラッカーから村上春樹まで (文春文庫)

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