オリジナルのコンテンツを量産する秘訣「三色ボールペン情報活用術」-書評

 

 

 

稀代のコンテンツメーカーに学ぶ「オリジナルのコンテンツを量産する秘訣」

 

三色ボールペン情報活用術 角川oneテーマ21

 

三色ボールペン情報活用術 角川oneテーマ21

 

 

ご覧いただきありがとうございます。
書評ライターのヨシ・ノリハラです。

 

 

ネット自営業のためのブログNazenanidoを運営しています。

 

仕事術、勉強法に関する本は、かなり読破しています。
(その時間で仕事しろ!というツッコミはナシで・・涙)

 

とりわけ、齋藤孝氏の著作からは大いに影響を受けてきました。
新刊が出るたびに買っちゃってますが、とりわけオススメなのが、この三色ボールペン法です。

 

 

この本は、三色ボールペンを使って本を読み込んでいく勉強法を解説しているわけですが、
まだご存じない方のために説明すると、
三色のボールペン(緑・赤・青)を使って本を読んでいきます。

 

 

この本の中で、その画期的な手法が解説されました。
わたしは、その頃からのヘビーユーザーです。
詳しくは上記書籍が良いと思いますが・・

 

赤→誰から見ても大事なところ(本のテーマ・著者の伝えたいこと)
青→まあまあ大事なところ、要点になるところ
緑→主観的に面白いと思ったところ

 

とにかく、色分けをしながら本を読み込んでいくわけです。
とりわけ、この本の中で重要なのは「緑」の使いドコロです。
自分が、面白いと思ったところ、著者によると自分の「暗黙知」をくぐらせて
引っかかったところは、何らかの意味があると。

 

たかが勉強術と侮る無かれ、ここに齋藤氏の
仕事術の根底に流れるものが随所に見られます。
ほとんどマニアの私がこれまで読んできた、
あらゆる仕事術の中でも極めておすすめ度が高い一冊です。

 

著者の著作はすごい数です。
現在のビジネス書界でも、一、二位を争う多作家です。

 

オリジナルのコンテンツを量産する秘訣「三色ボールペン情報活用術」-書評

 

アマゾンで検索してみますと・・・現在の時点で353冊確認されます。
(共著や文庫化・再販も含まれますが)すごい数です。

 

これを批判される方も多いとは思いますが、
私のように著者の作品をたくさん読んでいる人から見ると、
どうして、これほどまで多作でクオリティが落ちないのか?
というのが大変疑問だったわけですよね。

 

稀代のコンテンツメーカーとしての齋藤孝氏から
質の高いコンテンツを大量に生み出すコツ
この本から学びたいと思っています。

 

いつものように長文書評ですので、後で読む方は、お気に入りに入れておいてくださいね!

 

 

 

「活用する」ための読書術
brain powerbrain power / ajeofj3

 

必ず脳のフィルターを通す

 

「その人の脳というフィルターを通したものは、
情報に出会ったその瞬間から、もう整理も活用も始まっている。」(P23)


3色ボールペン方式で本を読むというのは、
単に理解の助けとしてマーカーを引くのとは全然意味が違うわけです。
著者が指摘するように、女子学生の中には何十色も使ってノートをカラフルにして
自己満足に浸る人もいます。ただ、それは「記憶」ひいては「活用」の助けになってはいないと言います。

 

積極的に「緑」の箇所を引いていくことで、自分の「脳」の中で共鳴する何かを
引き出すことを目的にしています。いわば、どんな活用法があるかを考えながら
本を読んでいる状態を作るのです。ただ、ダラダラ読むことはありえません。

 

「すぐに使えるよ!」ということを、
脳に教えながら、レディ(準備)の体勢を取るのです。

 

以前、斎藤氏が書いた本の中で、過去に偉業を成し遂げた人たちの勉強法を
まとめた面白いものがあります。その本で、本田宗一郎氏の勉強に対する
心構えが説明されていました。

 

「やり手経営者の人を見ていると、休んでいても遊んでいても、
頭のなかが常に「レディ(Ready)」の状態になっていることに気づきます。
意識が「安め」になっていることが無い。だから、人と同じものを見ても、それに対して響き方が違う。
即反応する。本田宗一郎は・・・奥さんの言葉を借りると「何にも仙人」だった時期があったという。
しかし、頭の中は片時も休んでいなくても、いろいろとアイデアを出していく。
やる気のある人は、いつも意識が覚めていて、いつでも「レディ」の体勢ができている。
いつでも動ける準備ができている。「位置について」いるのです。」(P67)

 

「面白いことだから興味が湧いてやる気が出ると思っている人がいるかもしれませんが、
むしろ本当のやる気とは、「レディ」の構えをつくっているかぱっと反応できて、
場に積極的に関わっていけるという流れだと私は思います。」(P68-69)

 

 

まさに、この状態を作り出すために、
著者お得意の「技化」したのが三色ボールペン法なわけですね。
ボールペンを用いて、赤・青・切り替えつつ、
「お!ここは、何かしら引っかかるぞ!」というところを緑で引く行為で
意識をレディに保つ。これは、とても使える実践的なテクニックです。

 

ビジネスマンが読書をする際には、単に楽しみのために時間を無為に過ごすのではなく
(楽しみのためは「無為」ではないけど)
読書も「仕事」として位置づけたいところです。

 

本の読み方という意味で、下記のコメントも学べます。

 

インプットの時点で仕込みまで終わらせる

 

「私の仕事の鉄則は、絶対に後戻りしないところまで形にして終えておくことだ。
素材は、仕込み済みの、焼く寸前のところまで必ずもっていっておく。
ほかの仕事でどんなに時間に追われていようが、その企画に実現の見込みが薄かろうが、
とにかくそこまではもっていく。・・・三色方式は「仕込み」だ。
情報を読みながら、それを活用するときのことを想定して仕込みをしておくというやり方なのだ。」(P28)


著者は、ここで仕事に活用するための読書を、料理に例えています。
ゼロから料理を作り始めるよりも、仕込みをしておくと、いざ料理をつくるときは
圧倒的なスピードで質の高いものができるわけですよね。

 

これはたとえですが、

 

主婦の料理と、男性が休日に作る料理は全然質が違いますよね
主婦の場合、料理に使える常備菜や、スパイスや引き出しが多いので
どんどんアイデアが湧いてきて、それを実現するための手段もすぐにある。
だから、短時間で素早く、質の高いものを作り出せるわけです。
男性が休日に料理をしようと思えば、すべて材料を買い揃えるところから
やらないと進まないので、これは言わずもがなです。

 

本を読む際の仕込みというのは、
もちろん、付箋を貼るとか、引用を抜き出すとか、面倒なことではなくて
そのまま資料にボールペンで色分けをしていくことだけです。

 

特に緑で線を引く場合、
自分の中の「面白いぞ!」というフィルターを通していますから、
忘れないだけではなく、どこで使おうかというイメージもできた状態になるわけです。

 

これが著者の圧倒的なスピードで質の高い本を次から次へと出版していくコツなのです。
著者は相当の読書家なのですが、それは単に趣味で読んでいるわけではなく
どう使うか、自分の中でのイメージを相当に絞り込んだところまで完成しているので
いざというときに、その情報を使いこなせるわけです。

 

著者の専門は、身体論と教育論ですが、そのテーマにそって読み込むことも
活用するための読書術の方法と言えます。

 

テーマ性を持って読み込む

 

「肝心なのは、集めた情報をどういう切り口で分析していくか、すなわち「テーマ性」である。
収集した情報というのは、ただ溜め込むだけでは、本当の意味での情報とはいえない。
あるテーマ性を持つことで初めて、単なる資料から有意義な情報に変わり、
その情報の価値がクリアに見えてくるものだ。」(P15)

 

「私の研究テーマのように、自分の固有のキーワードを持って常にそれをチェックしていると、
その資料が自分にとってどれだけ価値を持つものか、
どれだけかかわりを持つものになるか、ということがクリアに見えてくる。」(P122)


「テーマ性」。

 

別の言葉で言えば「切り口」でしょうか?これこそ、著者の大きな武器なのだと思います。
単に読んだものをそのまま流用するのではなく、自分のジャンルにしっかり取り込んだ上で
自分のオリジナリティを表現する手段として使っていきます。

 

たとえば、著者が固有のテーマ性をもたせている概念のひとつに「技化」があります。

 

私が初めて著者の著作に触れたのは、確か、

呼吸法に関しての本だったと思います。当時、私は整体を専門に行なってました。
民間療法の中でも自分で行えるものとして呼吸法などに関心を寄せていた時期でした。
著者の、「技」としての「呼吸」の切り口に圧倒されました。
長年、考えてはモヤモヤとして理解できなかった呼吸法の真髄も、著者の手にかかると
「技」として表現されるのです。そうするとマスターできるようになる。

 

たとえば、この「技化」というのが、著者固有のテーマ性であり、切り口です。
この特有の強みを持っているので、どんな本を料理しても、それをそのまま自分の
オリジナリティのある著作に変えることができてしまうわけです。
読めば、読むほど、オリジナルのコンテンツを作り出せるわけですから、
この読書術はすごいわけです。

 

著者は、これを森林や山の中を、獲物を狩るために入っていくハンターと、
通常の登山客の違いに例えています。
目的意識がはっきりしている人にとっては、単なる読書も、仕事の一環となるわけです。

 

著者の読書術の集大成はこの本がオススメです。

 

大事なのは、それが仕事(コンテンツを生み出すこと)と直結しているということです。

 

 

斉藤孝流!仕事で自分を成長させるスキル
have a nice work-life balance. make sure it is nice.have a nice work-life balance. make sure it is nice. / Engin Erdogan

 

なぜ、これだけのコンテンツを生み出す力があるのか?
前述のように「活用するための読書術」がひとつですが、
他にも大きな要因となっているものをこの本を読んで発見しました。

 

それは、著者が自分を成長させるために「あえて」、
異種な仕事を積極的に受け入れているということです。

 

仕事をしながら知識や情報を吸収する

 

「偶然による出会いというものが、思わぬ展開で自分を広げてくれる。
自分から進んで手がでないところには、意外な拾い物が潜んでいるものだ。
そういう意味で言えば、取引先や上司から割り振られて与えられた仕事だとか、
自分の専門ではないような研究テーマといったものこそ、逆に、願ってもない、ありがたい機会になる。」(P86)

 

「仕事をしながら知識や情報を吸収する事こそ、いちばん効率のよいやり方だ。
仕事で要求されているから、それを読むんだという強制力のなせる業だ。
じつは仕事と、重層的に積み重なっていくものである。
何かの仕事の成果というものが反映され、アレンジされ、次の仕事に繋がっていく・・」(P88)


「自分でやりたいことをする」
「ワクワクする仕事だけを引き受ける」
「やりたくないことはやらない」
「期日があることはやらない」

 

これは一見、理想的な働き方に見えるかもしれませんが
(サラリーマンなら特にそう思うかも)
実は、自分の可能性を活かすという視点では、残念な選択です。

 

著者が指摘するように、次から次へとオファーを受けることで
自分の潜在能力が発揮されることがあります。

 

自分では絶対選ばなかったような仕事にチャレンジするきっかけが仕事の依頼を通して与えられるのです。

 

それが、次の仕事へ積み重なり、著者の人間性の厚みにも繋がります。
仕事の持つ「強制力」の持てる賜物です。

 

著者は、以前、宮沢賢治についての著作を書くことを依頼されたのですが
もともとは、あまり馴染みのない作家だったようですが、
これをきっかけにどっぷり宮沢賢治の世界に没入しました。
その結果として、身体論や教育という観点から、宮沢賢治をいくらでも
語ることができる知識・スキルを手にしたのです。

 

 

全くジャンル違い?と思える分野?
売れればいい!という出版社の思うツボ、

 

そう思えるほどの多作ですが、その背景には、この著者の哲学があるのです。
(望んでいない)仕事が人を成長させるのです。

 

私もこの教訓は、自分に刻み込んでおり、基本的にはどんなオファーも断りません。
仕事が自分を予想外に成長させてくれるということ、それが次のコンテンツの作成につながることを
はっきり知っているからです。

 

ネット自営業になって、雇い主がおらず、誰からも強制されなくなると
この能力がどんどん落ちて行きます。だからこそ、オファーや仕事の依頼は単価や、
好き嫌いではなく、どんどん受けていく態度が必要です。
例えば、私がしている仕事ですと、ASPからの案件紹介・掲載依頼などがありますが
必ずしも自分が得意なジャンルではない(もしくは全くの無知)ではない場合は、
やはりしり込みするのが人間です。
しかし、あえて、そこに飛び込んでいくことで、自分の幅は大きく広がっていきます。
それを狙って、苦行的ではありますが、仕事を受けていきます。
雇い主がいない場合には、自分が雇い主になり、いわば納期・期限・目標を
決めて自分を強いてやることが必要です。

 

それが無ければ人は進歩しないでしょう。
そのためには、絶えず、オファーが来る人であるべきです。

 

仕事というものは、自分から呼び込むもの

 

「仕事というものは、自分から呼び込むものだと思う。もしチャンスが到来したら、
それを逃さないためには、まず期限を守る。約束の時間に遅れない、
期限付きの仕事はそれまでに必ず仕上げる。
質のいい仕事、面白いアイデアもたしかに大事ではあるが、
それ以前にビジネスマンに求められているのは、
信頼して仕事を任せられる人であるかどうかということではないだろうか。」(P150)


サラリーマンの場合は、仕事は与えられるのが当然だと思っている節があります。
しかし、フリーランスになればだれでも気づくことですが、仕事は望んでいても
簡単にはやってきません。仕事が来るようになると、こなせないほど来るものですが(汗)
誰かから必要とされるためには、与えられた仕事を確実にこなしていく人だという
信頼感が絶対に必要なのです。

 

それなしでは、オファーさえ来ないのです。

 

単純なことかもしれませんが、メールや連絡のレスポンスの早さ、先回りして
顧客や依頼主が望んでいることを行う機転、誠実さ正直さ、こういう特質、
すべてが信頼には欠かせないものです。

 

稀代のコンテンツメーカーであるためには、同時に、サラリーマン的な訓練が必要です。
著者はずっと研究の世界にいる人なのに、逆にこの感覚すごいな!と私は思います。
このへんが、第一線を走り続けられる著者の力なのでしょう。

 

どんな仕事でも(どんなにつまらなくても)そこに、自分なりの意義を見出し、
全力で仕事にあたっていく姿勢。

 

学べます。

 

仕事の本質とは、アイデアを生み出すこと

 

「私は仕事の本質とは、アイデアを生み出すことだと考えている。
その人固有の着想、思いつきをビジネスの場に提示する。
人が自分の内側に情報をくぐらせることで生まれた、
新しい考えを提示する。これが仕事だ。」(P168)

 

「三色ボールペンは、ソロバンと同じく脳を鍛える道具である。
脳を鍛えることにより、「技」になる。習熟すると、ボールペンを持っていないときでも、
ああ、これは緑、これは赤というふうにパッと頭のなかに整理がつくようになる。」(P55)


 

ずいぶん三色ボールペンから離れてしまった、当書評ですが、戻ってきました(汗)

 

三色ボールペン方式で読めばどんなものにも「緑」があることがわかります。
興味深い点や、自分の中で共鳴する点です。
そこを掘り下げることで、どんな仕事も、自分の固有の味を持つ、オリジナリティのあるものになります。
三色ボールペンで「脳」を訓練することで、もはや三色ボールペンを使っていなくても
頭のなかで自動的に色分けができるようになるわけです。
つまり、本を読んでない時でも、この仕事で、特徴的なポイントはここだ!
ここはオリジナリティが出せる部分だ!という気づきを得ていくことができるわけです。
どんな仕事を受けても、それを自分の色を表現しながら、
きっちりこなせる人、どの業界でも大変重宝されるのは間違いありません。

 

三色ボールペン方式は、著者の成功法則そのものでもあるようです。
さて、最後に著者がアイデアを出すために行う具体的な引用の「技」についてご紹介します。

 

 

齋藤孝のアイデアの源泉!「三題噺」の力

rakugo 蝶花楼馬楽
rakugo 蝶花楼馬楽 / nori_n

 

以前、著者の「原稿用紙を10枚書く力」の中で、
この手法は学んでいましたが引き続き三色ボールペンというテーマのもとで、この意味を考えて見ます。

 

キーワードは「三題噺」です。

 

三題噺的発想法

 

「異なるものをまたぎこして結び合わせる力というのが、アイデアを生む強烈な力になっていく。
これは、異種配合と言ってもいい。落語に「三題噺」というのがある。
全然脈絡のない3つの素材を繋げて、ひとつの噺を作り出すことだ。
どう繋げようと、それは各自に任されている。まったく脈絡のないと思われるような3つのものに、
ある流れ、繋がりをつけていく。どういう順番でどう組み合わせるか、
そのラインをどういう形で結んでいくかに、センスが問われ、それぞれのオリジナリティが如実に出る。」(P187)

 

「複数の本から引用したい文章というものを何種類かもってきて、パソコンに打ち込む。
そして、それを繋いでいく地の文章を作る。
まさに「三題噺」的な編み出し方をよくやるのである。」(P179)

 

「三種類なり四種類なりの引用文を繋ぐのは、
引用したくなったという自分の暗黙知なのである。
だから、それを繋ぐ線が見えた時には、もうオリジナリティが出たものであるといえる。」(P180)

 

「こんなものを組み合わせてしまって、まとまったひとつの文章、文脈として完成させることができるだろうか」
そんな不安を感じるくらいのほうがいい。そこには暗黙知として何かが繋がっていると信じる。
そしてそこを繋いでいくラインを見つける。
そうしたときに自分独自のものの見方とかアイデアというものが浮上してくる。」(P180)

 


ちょっと長く引用してしまいましたが・・・
三色ボールペンで色をつけながら本を読んだ後に、特に「緑」の箇所を抜き出していきます。
異なるアイデアからなる3つの箇所をもとにしながら、ひとつのテーマで語るというトレーニングです。

 

このトレーニングをしてから、いくらでも文章が書けるようになりました。
これと、これ?つながるかな?と思っても、とにかく書き出してみる。
やがて、意外な切り口でまとまるということに気づく場合があります。

 

著者が言うように、すでに「暗黙知」のフィルターを介しているので、
その部分を選んだということに、書き手のオリジナリティが出ているわけです。
そこに自分の独自の文章を加筆していくことで、
オリジナリティのある文章を構築していくことができるわけです。

 

例えば、この書評もその形式で構成していますが、
2万文字をゆうに越す文章を生み出していますが、最初は、引用箇所がいくつかあるだけでしたが
それをきっかけにして、文字を書き出していくことができるという実証になっています。

 

いったんこれを知ってから、著者の作品を読むと、
実は著者の書籍は「引用」がかなり多いことに気づきます。
しかし、パクりにはなっていません。自分のアイデアがしっかり見られ、
それを裏付けるものとして、引用箇所が出てくるのですから。
先程もご紹介した・・

この本にいたっては、ほとんどが偉人伝からの引用でなっています。
しかし、それを「決め球」としての勉強法という「テーマ」で括っているので、
十分に学べるオリジナルの著作となっているわけです。

 

無数にコンテンツを生み出したいコンテンツメーカーになるなら、
著者のこの方法は試してみて、損はありません。
やがて、その訓練を積むことで、自分オリジナルの(引用一切なくても)どんどん文章を
生み出していくことができるようになります。

 

なんか、それ、他人のふんどしで相撲をとるようで嫌だ!
オリジナリティが無いよ〜という人に考えてもらいたい箇所があります。

 

そもそもオリジナリティって何?って話です。

 

アイデアとは異種配合の力

 

「アイデアとは誰もが思いつきえなかった素晴らしく独創的なものというよりは、
既存のものに対してバランスよく緑を配合することで、
新たな形をとるものが大半だ。なにもないところから、突然、生まれてくるものではない。
むしろ、何かを元にして、それをどううまく組み合わせたり、
ひと工夫加えたりして新しいことが考えられるかという能力だと言っていいだろう。」(P169)


もはや、誰も考えていないテーマ、ジャンル、コンテンツなどありません。
どんなものも、二番煎じ、陳腐なものになるリスクが常に有ります。
では、何が作品をオリジナリティのあふれたものにするかというと「緑」の箇所です。
そして、それを組み合わせる感性です。

 

ようやく三色ボールペンの話に戻ってきました(涙)

 

これは面白いと思った部分(それが、すでに人によって違うのでオリジナリティ)を
3箇所組み合わせることで(その3箇所を選び、どうつなげるのかにオリジナリティ)
他の誰とも違う、自分だけの切り口を見出すことができるのです。

 

私と同じように、コンテンツを作る仕事をしている人には、ぜひ知っておいてほしいノウハウです。
著者はこの「三題噺」的コンテンツ作成法を、いたる箇所で説明し公開していますが、
同じように実践している人は、余り見かけません。
こんな露珠のノウハウがあるのですから、厭わずに実践し、書くことの真の楽しさに
目ざめていただきたいと僭越ながら思ったりしています。

 

 

ヨシ・ノリハラの感想

 

 

今まで挑戦したことがなかったジャンルのコンテンツを作ることになり
そうなったときに、もう一度齋藤孝式の三色ボールペンで資料を
まとめた上で、コンテンツ制作に励もうと思い、再び手にしましたが・・
さすがに学びが多い本です。

 

著者の仕事術の総括のような、内容の濃さですので、
引用箇所は他の本より少ないと思いますが、経験の重みが、
オリジナルの文章の力を増しています。
引用したい箇所を選んでいたら、異様に増えてしまい・・・
これでもだいぶ絞りました。

 

今回は、コンテンツを無数に生み出す方法に絞って書評しましたので、
実際には、手にとってじっくり読んでいただき、今の自分にとってどこか
とくに共鳴するかを確かめていただきたいと思っています。


 

 

三色ボールペン情報活用術 角川oneテーマ21三色ボールペン情報活用術 角川oneテーマ21
齋藤 孝

KADOKAWA / 角川書店 2014-09-10
売り上げランキング : 4443

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


お問い合わせはコチラ>ヨシ・ノリハラへ問い合わせ(24時間以内にご返信します)